2022年のDXと今後–テクノロジー導入戦略を決定づける主要トレンド
(略)
IDCの予測と分析から、デジタルトランスフォーメーションがどのように発展して次にどこへ向かうのかを考えるうえで有益な枠組みが得られる。われわれは現状を別の角度から把握するため、このテーマに関するかなりの数の記事(25本)を調査し、言及されているトレンドと予測を複数のカテゴリーに分類した。
その結果、以下のような全体像が浮き彫りになった。
主要なトレンドと予測を見ていこう。
分析、AI、ML、RPA
企業にはデータがあふれている。これには構造化データと非構造化データの両方があり、その大量の情報から、できればリアルタイムでビジネス価値を引き出す方法を見つけることが、デジタルトランスフォーメーションの重要な要素だ。「分析」とは、ビジネスデータをアルゴリズムで処理し、パターンを見つけて、基礎をなすプロセスを解明する活動の総称であり、組織の業績向上を目的としている。データセットを使用してアルゴリズムを訓練し、同様の情報が提示された際にさまざまな操作を自動的に実行できるようにする場合は、人工知能(AI)と呼ばれる。あるいは、実際の人間の知能と混同されないように、機械学習(ML)という用語が使われることもある。ロボティックプロセスオートメーション(RPA)は、これまで人間による操作が必要だった特定のビジネスプロセスに、分析、AI、MLを適用することだ。こうした分野の発展が、2022年とそれ以降に急速に進むとみられている。
ローコード/ノーコードツールとデータ使用、データファブリック
利用できるデータが豊富にあり、アナリストや開発者のチームを雇用してコアビジネスプロセスを合理化できたとしても、革新的なアプリやサービスを求めるビジネス部門のニーズへの対応には苦心している企業が多い。ビジネス部門は多くの点で、真のデジタルトランスフォーメーションのエンジンルームだ。