Web3ってDXに関係あるの? 「見るからに怪しい」と敬遠する前に体験してみよう

  • 2022.08.22
  • DX
Web3ってDXに関係あるの? 「見るからに怪しい」と敬遠する前に体験してみよう

Web3ってDXに関係あるの? 「見るからに怪しい」と敬遠する前に体験してみよう

現在、本連載で前回取り上げた「ゼロトラスト」よりも盛り上がっているのが「Web3」です。IT系メディアはもちろんのこと、新聞やテレビなどでもよく取り上げられています。これは日本に限ったことではなく、欧米などでも同様のようです。Web3についての解説は数多くありますので、本稿では詳しい解説はいたしません。われらがITmediaエンタープライズにも解説(注)が掲載されていますので、ぜひお読みください。

世界中で盛り上がるWeb3

筆者を含め多くの人々がWeb3に注目するポイントは「分散型」ということに尽きます。それ以前のWeb、言い換えればインターネットの世界は「中央集権型」でした。これはアイロニカル(反語的)といえます。

誰もが通信環境さえあれば地球規模で等しく活動できるはずのインターネット上で、インターネット登場以前には考えられなかった巨大な力を持った少数の組織が生まれて覇権を獲得したのですから。

その意味でWeb3とは、インターネットの本来のポテンシャルを発揮するテクノロジーの集合体と捉えられるでしょう。Web3というテーマで紹介されることが多いテクノロジーはブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)、 DAO(分散型自律組織)、スマートコントラクト、DeFi(分散型金融サービス)、DApps(分散型アプリケーション) などがあります。メタバース(ソーシャルメディア、AR、VR、MRなどの組み合わせで実現するデジタル仮想空間)もWeb3の文脈で語られることが多いです。

DAOとDXは相性が良い

先に紹介した多くのテクノロジーの中で、筆者はDAOに強く引かれます。中央集権は全て悪であるとは思いませんが、同じ目標を持って活動してきた人々の中からごく少数の人が強力な力と富を持つのは健全な姿とはいえず、それらを持たなかった人がモチベーションを失うことも少なくありません。それは組織にとっても損失です。

DAOの場合、組織内の参加者に階層はなく、組織内で発行されるトークン(仮想通貨)は貢献度に応じて分配され、特定の人が恣意(しい)的に操作することはできず、運営に透明性が確保されることになっています。

続きは ITmedia へ(無料IDが必要)

DXカテゴリの最新記事