シミック、医薬品の安全性監視業務に「Oracle Argus Cloud Service」導入–レンタル事業も開始

シミック、医薬品の安全性監視業務に「Oracle Argus Cloud Service」導入–レンタル事業も開始

シミック、医薬品の安全性監視業務に「Oracle Argus Cloud Service」導入–レンタル事業も開始

医薬品の開発支援(CRO)を行うシミックは、医薬品の安全性を監視する業務「ファーマコヴィジランス」に、医薬品開発の安全性情報管理アプリケーション「Oracle Argus Safety」のクラウド版「Oracle Argus Cloud Service」を導入した。日本オラクルが7月11日に発表した。

Argus Safetyは、医薬品メーカーやCROなどのライフサイエンス企業が医薬品の安全性確保と関連法規制の順守に注力することを支援する。同アプリケーションは世界の製薬企業トップ20社のうち14社が採用しているといい、世界で300社以上、国内では大手製薬企業など40社以上が採用している。同アプリケーションにより、世界的なファーマコヴィジランスに関する規制要件の順守、迅速かつ科学的根拠に基づいた安全性に関する意思決定、医薬品の安全性管理とリスク管理の統合、ファーマコヴィジランスにかかるリソースの把握とコスト削減が可能になるとしている。

Oracleはオンプレミスとクラウドの両方でArgus Safetyを提供しており、クラウド版であるArgus Cloud Serviceはパブリッククラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)上に構築されている。今回シミックが導入したArgus Cloud Serviceは、症例の履歴を記録するデータ解析用データマート「Oracle Argus Mart」、レポーティングツール「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition」、ディザスターリカバリー「Oracle Argus Enhanced Disaster Recovery Cloud Service」を含んでおり、さまざまな要件への柔軟な対応や災害時の迅速な復旧が可能だとしている。

シミックは、グローバルの規制などへの確実な対応に向けてArgus Cloud Serviceを導入した。同アプリケーションを採用した理由には、Argus Safetyが高品質かつ国内外の多くの企業で導入されており、製薬企業においてレンタルのニーズがあるためだという。

シミックは、Argus Safetyを自社で使うだけでなく、同アプリケーションの利用を希望する製薬企業にデータベースを分割してレンタルするサービスも開始した。この事業では、同社が導入した際の基本設定を基に各社のテナントを作成し、運用管理は専属のシステムエンジニア(SE)が担当する。Argus Safetyのレンタルについて日本オラクルは、契約から運用開始までのリードタイムが短く、価格もリーズナブルだと説明する。

詳しくは ZDNet 記事へ

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