事例:慶應義塾大学:わずか 3 か月で Canvas LMS を Google Cloud 上に構築し、最先端の e ラーニング環境を提供

事例:慶應義塾大学:わずか 3 か月で Canvas LMS を Google Cloud 上に構築し、最先端の e ラーニング環境を提供

慶應義塾大学:わずか 3 か月で Canvas LMS を Google Cloud 上に構築し、最先端の e ラーニング環境を提供

 

近年、世界中のあらゆる企業や自治体が力を入れている DX への取り組み。もちろん教育機関も例外ではなく、LMS(Learning Management System / 学修管理システム)の導入など、さまざまな取り組みが行われています。そうした中、慶應義塾大学は、それまで利用していた独自 LMS を世界的に高いシェアを誇る Canvas LMS に切り換え、Google Cloud 上で運用し始めました。その意志決定とその後の取り組みについて、本プロジェクトを牽引した慶應義塾大学とボウ・ネットシステムズ株式会社(以下、ボウ・ネットシステムズ)の皆さんに話を伺いました。

利用しているサービス:

Google Compute EngineGoogle Kubernetes EngineContainer RegistryGoogle Cloud ArmorCloud Load BalancingFilestoreMemorystoreCloud SQL for PostgreSQL

利用しているソリューション:

Application modernization

教育への理解、コスト面の優位性、技術サポートの充実で Google Cloud を選択

Keio

「慶應義塾大学ではそれまでも独自開発の LMS をオンプレミス上で運用していたのですが、今後、LMS がますます重要になることはわかりきっていましたから、将来に向けて、より高性能でモダンなワールド スタンダードの LMS に切り替えて行くべきだと考えていました。ところがやっと検討を始めたというところで COVID-19 が蔓延し、急転直下、今すぐにでも導入せねばならないという状況に陥ってしまったんです。」

そう苦笑いしながら振り返るのは、慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター(ITC)本部主任の今堀 隆三郎氏。当時、国内大学の多くは LMS をオンプレミスで運用していましたが、オンライン授業への急激な移行によってシステムに過剰な負荷がかかったり、求められる機能が不足しているなど、環境の変化に対応できない状況が続いていました。また、独自 LMS では教職員や生徒に対するサポートを自分たちだけでやらねばならないことも大きな負担になっていたと言います。

「一般的に LMS の移行は 1 年以上かけて行うものですが、とてもそんなことを言っていられる状況ではなくなってしまいました。そこで、先んじて Canvas LMS の件でやり取りをしていたボウ・ネットシステムズ様に相談し、そのわずか 3 か月後、秋学期授業が始まる 2020 年 9 月の導入を目指してプロジェクトをスタートさせました。また、このタイミングでインフラもオンプレミスからクラウドへ移行することにしました。

詳しくは Google Cloud ブログへ

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