Microsoft、AIの影響で年間水消費量がプール2,000個分に

  • 2023.09.15
  • AI
Microsoft、AIの影響で年間水消費量がプール2,000個分に

AI台頭によって、AIがとんでもないエネルギー喰いだということが明らかになりました。電力はもちろん、炭素排出量も多く、環境への不可は仮想通貨を超えるとも言われており、AI活用とともにエネルギー効率化も求められています。

その中でも、消費量が特にに大きいのが

Microsoftの環境に関する報告書が公開

Microsoft(マイクロソフト)が毎年公開している環境に関する報告書、2022年版がアップされました。

2021年の水使用料は477万2890トン。これが2022年には639万9415トンにまでアップ。実にたった1年で約30%も使用量が増加。オリンピックのプールでいうと、この増加量は2,000個分だそう…。

なぜ、水の使用量が爆増したのか。もちろんAIです。

AIは喉が乾いてしょうがない

MicrosoftはBing AIを有し、大手テック企業でもGoogle(グーグル)と並んで(スピード感では先陣切って)AI邁進中。AIを動かすデータセンターは常に発熱、設備もヒートアップ。もし、オーバーヒートすれば、センター内のコンピューターはシャットダウンしてしまいます。だから冷却のために水が必要

MicrosoftはOpenAIの後ろ盾となっており、そのためのデータセンターが米アイオワ州にあります。世界的に気温が上昇する中、夏場は特に設備のヒート対策としてジャンジャカ水を使う必要があります。

データセンターがある地域が抱える不安

APの報道によれば、このデーセンターではアイオワ州にあるデモイン川・ラクーン川含む近隣水域から水をひいているとのこと。が、その水域はもちろん地元住民の飲料水の源でもあります。

データセンターで使用される大量の水は、地元水道局にとって不安の種となっているようです。

2022年4月付けの地元水道局の資料では、既存のプロジェクト(Microsoft Data Center Project Ginger East and West)以降のデータセンター事業は、新たな計画において水使用量が著しく減少していない限りは検討するという内容が書かれており、現段階では積極的な姿勢はとっていません。水節約は、地元住民・地元商業の今そして未来に大きく影響するからです。

Microsoft以外の企業も抱える熱問題

AI機能・製品を拡大しているGoogleも、水の使用量は激増中。7月に公開された環境レポートでは、2021年から2022年の1年間で20%アップしています。

データセンターは、比較的涼しい地域に建設されています。が、地球規模で気温が上がれば、どこにいても熱から逃げるのは困難に。

昨年9月にはサクラメントにある現Xのデータセンターが、同じく昨年7月にはロンドンのGoogleとOracleのデータセンターが熱波によってダウンしました。

温暖化とAI利用増加。今まで以上のスピード・規模で、大手テック企業のヒート対策が求められています。

Gizmodeより

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