DX 戦略を推進する明治安田生命が Azure を活用! 目指すはより顧客ニーズに沿った新サービスの開発

DX 戦略を推進する明治安田生命が Azure を活用! 目指すはより顧客ニーズに沿った新サービスの開発

DX 戦略を推進する明治安田生命が Azure を活用! 目指すはより顧客ニーズに沿った新サービスの開発

日本最古の生命保険会社である明治安田生命が、クラウド活用と DX 推進を加速させています。2020 年 4 月に 10 年計画「MY Mutual Way 2030」をスタートさせ、具体的な取り組みとして、制度・インフラを抜本的に見直す 4「大」改革と、お客さまの健康づくりと豊かな地域づくりに貢献する 2「大」プロジェクトの推進、DX に向けたシステム整備に取り組んでいます。そこで活用されているのが Microsoft Azure のさまざまなサービスです。Azure によるスモールスタートを成功させ、基幹システムのクラウド化までを検討し始めている明治安田生命の取り組みを紹介します。

「最も身近なリーディング生保」に向け、4「大」改革、2「大」プロジェクト、DX 戦略を推進

2004 年 1 月に「明治生命」と「安田生命」が合併して誕生した、約 140 年の歴史と伝統をもつ日本最古の生命保険会社である明治安田生命。2020 年 4 月には 10 年計画「MY Mutual Way 2030」をスタートさせ、2030 年に目指す姿を「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」に定めました。具体的な取り組みとしては、2021 年から 3 カ年プログラム「MY Mutual Way I期」を進めています。

このプログラムでは、「営業・サービス」「基幹機能・事務」「資産運用」「相互会社経営」の各分野において制度・インフラ等の抜本的な見直しを行なう「4『大』改革」を進めています。また、お客さまの健康づくりをサポートする「みんなの健活プロジェクト」と豊かな地域づくりに貢献する「地元の元気プロジェクト」の「2『大』プロジェクト」のほか、全社横断的なデジタル活用を推進する「デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)戦略」を推進しています。

これら 4「大」改革や 2「大」プロジェクト、DX 戦略を実践するために、従来の情報システム部に加えて 2021 年にデジタル戦略部を発足、両部が連携して取り組みを進めています。デジタル戦略部 デジタル戦略推進グループ グループマネジャー 池田 匡克 氏は、こう話します。

  • 明治安田生命保険相互会社 デジタル戦略部 デジタル戦略推進グループ グループマネジャー 池田 匡克 氏

    明治安田生命保険相互会社 デジタル戦略部 デジタル戦略推進グループ グループマネジャー 池田 匡克 氏

「DX を推進するためのクラウドや AI などの新しい技術の導入に積極的に取り組んでいます。健康診断結果を提出いただき、結果に応じて保険料の最大 1 カ月分相当をキャッシュバックする『ベストスタイル 健康キャッシュバック』という商品では、お客さまに外部のヘルスケアサービスを提供するために API を活用しています」(池田 氏)。

一方、情報システム部でも、保険契約を支える基幹システムの維持管理だけでなく、クラウドを活用した「モード2/ SoE」領域での取り組みを加速させています。情報システム部 システム基盤開発室 新規基盤開発グループ グループマネジャー 石原 尚 氏はこう話します。

  • 明治安田生命保険相互会社 情報システム部 システム基盤開発室 新規基盤開発グループ グループマネジャー 石原 尚 氏

    明治安田生命保険相互会社 情報システム部 システム基盤開発室 新規基盤開発グループ グループマネジャー 石原 尚 氏

「これまで IT システムには効率化やコスト削減が求められることが多かったのですが、近年では、クラウドを活用してビジネス環境の変化にスピーディーに対応していくことが求められるようになっています。そこで 2018 年頃からパブリッククラウドを活用してさまざまなシステムをクウラド化することに取り組んできました」(石原 氏)。

明治安田生命の DX 推進やクラウド移行の取り組みを支えているのが Microsoft Azure(以下、Azure)です。

「名前ランキング」「CM ギャラリー」などの Web サイトを Azure の IaaS に移行

明治安田生命の Azure 活用は、大きく 5 つの取り組みとして進められてきました。「社外向けの公開 Web サイトの展開」「開発者向け仮想デスクトップの提供」「営業職員のテレワーク向け VPN の提供」「サービス連携に向けた API 基盤の構築」「システムインフラの最適化」です。

「それぞれ個別のプロジェクトとして進められてきたもので、プロジェクトごとに要件と製品選定を行ってきました。最適な製品やサービスを選定していった結果、最終的にかなりの部分で Azure を活用するに至ったという流れです。この 5 つの取り組み以外でも契約管理にかかる基幹システムの一部や、モード 2 / SoE 領域での PoC でも Azure を採用する動きが進んでいて、いまでは事業運営に欠かせない IT基盤になっています」(石原 氏)。

1 つめの「社外向けの公開 Web サイトの展開」は、2019 年からスタートしたプロジェクトです。明治安田生命では毎年、生まれ年別の名前調査「名前ランキング」を公表していることが知られます。このほかにもシンガーソングライターの小田 和正 氏の楽曲を用いた「CM ギャラリー」や一般応募写真を公開する「マイハピネスフォトコンテスト」など、公式ホームページには、会社紹介や商品説明にとどまらない人気コンテンツが数多く提供されています。

「システム更改をきっかけに公式ホームページを含めたさまざまな Web サイトを IaaS に移行することになりました。この Web サイトには、お客さまを認証するためのシステムも含まれています。2019 年からこうした社外向けのシステムを順次クラウドに移行してきました。これらは Windows Server を用いて構築されていたサービスであり、Azure との親和性が高かったことが Azure 採用の理由です」(石原 氏)。

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