Google Cloudは、AWSやMicrosoft Azureなど競合他社のクラウドに10Gbpsもしくは100Gbpsの高速な専用回線を通じてインターコネクト可能なネットワークサービス「Cross-Cloud Interconnect」を発表しました。
Google Cloudは、オンプレミスと専用回線を利用して接続する「Cloud Interconnect」を以前から提供しています。
今回発表されたCross-Cloud Interconnectは、この接続先が他社クラウドになったものです。物理的な専用回線を用いて他社のクラウドとネットワーク接続することで、高速かつ低レイテンシで安定した通信を可能にします。
Google Cloudがマネージドサービスとして提供し、インターコネクトのSLAも保証するため、導入、構成、運用が比較的シンプルになることが特長です。
現時点で対応しているクラウドはAWS、Microsoft Azure、Oracle Cloud、Alibaba Cloudの4つ。
ユースケースとしては、業務システムなどのほとんどはAWSで稼働させているものの、データウェアハウスとしてBigQueryを使っているといった場合に、BigQueryへのデータ転送を安定的かつ高速に実現できることなどが挙げられるでしょう。
Google Cloud自身がマネージドサービスとしてCross-Cloud Interconnectを提供する狙いとして、当然そうしたユースケースへの対応が含まれていると思われます。