セゾン情報システムズ、DXを推進する次世代iPaaS「HULFT Square」をリリース

セゾン情報システムズ、DXを推進する次世代iPaaS「HULFT Square」をリリース

セゾン情報システムズ、DXを推進する次世代iPaaS「HULFT Square」をリリース

株式会社セゾン情報システムズは8日、一昨年に開発を表明した、グローバル対応するiPaaS(Integration Platform as a Service)「HULFT Square(ハルフトスクエア)」を、2月9日から国内向けにリリースすると発表した。2023年度下期には欧米において提供する予定。同日には、「HULFT Square」の事業戦略やサービス概要、今後の展開などについて説明会が行われた。

写真左から:セゾン情報システムズ 執行役員 DevOps副統括 兼 NH2024プロジェクト担当の有馬三郎氏、同 代表取締役社長の葉山誠氏、同 取締役 事業推進管掌 兼 上席執行役員 DIビジネス統括の石田誠司氏

「HULFT Square」は、データ活用のための自由で安全な次世代クラウド型データ連携プラットフォームサービス。高度なセキュリティのもと、クラウド同士・オンプレクラウド間などのデータの連携を容易にし、データ活用のリスクと手間を削減することで、顧客企業のDX推進をサポートする。

「HULFT Square」のサービス概要

セゾン情報システムズ 代表取締役社長の葉山誠氏は、「HULFT Square」の狙いについて、「当社では、2019年からシステム構築事業とデータ連携事業の強みを組み合わせた事業として、データプラットフォーム事業に注力している。同事業は、DX化のニーズなどを追い風に、すでに20億円以上の売上規模に成長しており、今回、この中核を担うソリューションとして『HULFT Square』をリリースする。『HULFT Square』を提供することで、“世界中のデータをつなぎ、誰もがデータを活用できる社会を作る。”という当社のミッションを具現化し、データエンジニアリングカンパニーを目指していく」と述べた。

データプラットフォーム事業について説明するセゾン情報システムズ 代表取締役社長の葉山誠氏

「HULFT Square」の主な特徴としては、(1)スモールスタート、(2)ITフレンドリー、(3)グローバルで利用可能、(4)ユニバーサルリンク、(5)ユーザーフレンドリーな操作性、(6)安全安心なサポート体制--の6つを挙げている。

「スモールスタート」では、部門内SaaS連携からスタートし、大きくデータ連携基盤として利用することが可能。絞り込んだ機能で導入し、状況に合わせて拡張可能な、導入しやすい価格から始められるサブスクリプションサービスとして提供する。

「ITフレンドリー」については、IT担当者自ら簡単にAPI管理および規模の拡張が可能で、IT担当者の負担を軽減することができる。現場部門へ権限を委譲しつつ管理し、開発に参加してもらうこともできる。

「グローバルで利用可能」については、海外リモート勤務やグローバル採用などグローバルチームで安全に運用するため、世界基準のセキュリティ要件であるGDPR、CPRA、SOC2などに順次対応。また、欧米における現地サポートも提供していく予定。

「ユニバーサルリンク」では、データ形式やサービス、システムが異なっていても容易に連携が可能。ETL(抽出:Extract、変換:Transform、書き出し:Load)機能や豊富なコネクターに対応している。コネクターについては、ファイル連携、データ連携が可能なものを6種類51コネクター用意。基本構成には、XMLやCSVなどのファイル、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverなどのデータベース、主要なクラウドサービスであるAmazon Web Services、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、またMicrosoft SharePoint、ServiceNow、Snowflake、BoxといったSaaSなどを利用できる。

「HULFT Square」が提供する主なコネクター

「ユーザーフレンドリーな操作性」では、HULFTやDataSpiderと同様の操作が可能で、ノーコードでの開発環境を提供する。ドラッグ&ドロップによる直感的な操作で内製化を促進できる。

「安全安心なサポート体制」については、30年の歴史をもつ高品質のサポートを提供しており、24時間365日にも対応。また、ハンズオンセミナーやコミュニティも充実している。

セゾン情報システムズ 執行役員 DevOps副統括 兼 NH2024プロジェクト担当の有馬三郎氏は、「DX推進にともなうSaaS連携の増加により、企業ではSaaS利用においてさまざまな課題が顕在化しつつある。まず、ビジネス部門の独自SaaS導入によるガバナンスの低下が挙げられる。次に、SaaS連携のデータだけでは足りなくなり、社員情報などと連携するためにオンプレミスとの接続が必要になる。しかし、オンプレミスとiPaaSをつなぐ方法は多様で手間がかかるという課題がある。また、SaaS連携の内製化とIT技術者不足のジレンマを抱えている企業も多い。さらに、RPAを利用する場合には、安定性の課題や複雑な連携が難しいという課題がある。今回リリースする『HULFT Square』によって、こうした課題を解決することができる」としている。

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