トヨタと Google Cloud が提携し、AI を活用した音声サービスをトヨタと LEXUS の車両に提供
トヨタと Google Cloud は本日、トヨタと LEXUS の次世代オーディオ マルチメディア システムと Google Cloud の AI ベースの音声サービスを連携させるパートナーシップの拡大を発表しました。これにより、2023 年モデルのトヨタ カローラ シリーズ、タンドラ、セコイア、LEXUS NX、LEXUS RX、および EV モデルの LEXUS RZ など、最新世代のトヨタ オーディオ マルチメディアおよび LEXUS インターフェース インフォテインメント システムで本パートナーシップの成果を体験いただけます。
日常生活における音声アシスタントの普及に伴い、正確で一貫性のある音声によるインタラクションへの消費者の期待が高まっています。1自然言語処理は非常に複雑で、専用のコンピューターが必要なため、高品質の音声結果を提供するために不可欠な機械学習機能は、これまでクラウドへの接続に依存していました。
トヨタの最新世代の Automotive Grade Linux(AGL)ベースのオーディオ マルチメディアおよび LEXUS インターフェイス インフォテインメント システムを搭載した車両は、すでに Google Cloud の Speech-to-Text サービスを活用して、車載クエリの自動音声認識を正確に実行しています。Google Cloud のテクノロジーを活用するトヨタの音声アシスタントは、2018 年に Toyota Motor North America Connected Technologies と Toyota Connected 組織によって共同開発されました。今回のパートナーシップは、最新のトヨタと LEXUS のインフォテインメント システムでもたらされた AI と機械学習のイノベーションを裏付けるものです。
本日発表したパートナーシップの強みは、トヨタの次世代システムにおける自然音声機能にインターネット接続が不要となる点です。
未来のイノベーションをともに推進
トヨタと Google Cloud のコラボレーションを強化する本パートナーシップは、インターネット接続の有無にかかわらず、今後提供されるトヨタおよび LEXUS 車に、クラウド上で利用できる強力なAIベースの音声認識・合成機能を組み込みデバイスに搭載可能な Google Cloud の新たな AI 製品である「Speech On-Device」を追加して、将来のイノベーションを促進することを目指しています。
車載システム向け のSpeech On-Device により、インターネット接続を必要とせずに車両のマルチメディア システム プロセッサが音声要求を直接処理し、一部の車両での音声クエリの実行が可能になります。 現在、音声によるインタラクションはクラウドではなくローカルで行われるため、ドライバーは音声コマンドに影響を与えるトンネルや電波の届かない場所について懸念する必要はありません。
Toyota Motor North America のコネクテッド テクノロジー担当グループ バイス プレジデントであり、TOYOTA Connected North America の CEO 兼社長である Steve Basra 氏 は、次のように述べています。「本日の発表は、トヨタとGoogle Cloud が長年にわたる提携のもと、互いに技術を高めることで得られた成果です。車載音声 AI の開発における次の段階について発表し、スピードや使いやすさなど、トヨタと LEXUS のドライバーにさらに多くのメリットをもたらすことができることを嬉しく思います。」
Google Cloud の Speech On-Device テクノロジー
Speech On-Device は、Google Assistant と Google Pixel のイノベーションに基づいて構築されており、クラウドでホストされているものと同等の品質を持つフル機能の音声モデルを、わずかなモデルのサイズとコンピューティング要件で、エッジの小型デバイス上でローカルに実行できるようにします。この新製品により、Google Cloud のお客様はインターネット非接続環境でも高品質の音声サービスを利用できるようになり、車からテレビ、さらには売店など、さまざまな新たなユースケース創出の可能性をもたらします。