セールスフォースがSalesforce Industry Cloudの最新状況を解説

セールスフォースがSalesforce Industry Cloudの最新状況を解説

日本では、2016年からIndustry Cloudの第1号製品として、Financial Service Cloudを提供しており、開発期間を25%短縮したり、Time to Valueを実現するまでの時間を50%高速化したり、ROIが188%に達したりといった効果が出ているという。

「昨今では市場環境の変化により、Time to Valueに対する投資意欲が高まっており、Industry Cloudに関心が集まっている」とする。

Industry Cloudの導入効果例(Financial Service Cloud)

現在、金融機関向けのFinancial Services Cloudのほかに、製造業向けのManufacturing Cloud、消費財メーカー向けのConsumer Goods Cloud、教育分野向けのEducation Cloud、医療・ヘルスケア向けのHealth Cloudなど、12種類の製品を日本で展開している。

また、2022年3月からは、温室効果ガス排出量削減につなげるNet Zero Cloud 2.0を投入。2023年からは、消費財メーカーによる卸売業者や小売事業者への販売促進活動のプロセス全体を管理するTrade Promotion Managementを国内市場に投入する計画を明らかにした。なおTrade Promotion Managementは、Consumer Goods Cloudのアドオン商品になるという。

セールスフォース・ジャパンの前野氏は、「Industry Cloudの豊富な実績と、業界横断で効果的にイノベーションを加速する仕組みを提供できる。また、業界向けソリューションを標準提供するカバレッジの広さも特徴である。2022年9月に開催される年次イベントのDreamforceでは、Industry Cloudにおいても革新的なイノベーションが発表されることになる」と述べた。

Industry Cloudのラインアップ

直近のIndustry Cloudのアップデート

一方、Industry Cloudの国内の導入事例についても紹介した。

東京海上日動あんしん生命では、インターネット申し込みシステム基盤として、Financial Service Cloud Insuranceを採用。保険業界に特化したシステム構築プロセスを利用することで、開発期間を3分の1程度に短縮。タイムリーな商品提供を実現したという。

また東京きらぼしフィナンシャルグループでは、対面と非対面が一体となった顧客本位の業務運営の実現に、Salesforce Financial Service CloudとMuleSoftを採用。Industry Cloudの標準機能を活用して、スピード感を持った業務変革を推進した。

ヒロセ電機では、グローバルビジネスにおける販売計画の可視化とコラボレーションにManufacturing Cloudを導入。標準機能を活用してリピートオーダー管理を実現するとともに、ERPの実績データとの連携も実現している。

東京海上日動あんしん生命の事例

東京きらぼしフィナンシャルグループの事例

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