クラウド図鑑 Vol.73

概要

CenturyLink (センチュリーリンク) は、1968年に創業した米国のテレコム事業者で、従業員は4万人以上、売上高は2兆円以上で、2011年のSavvis社の買収によってグローバルなクラウドプロバイダーとなった。日本では、あまり知られていないが、東京にデータセンターを有しており日本法人のオフィスもあり(日本センチュリーリンク株式会社)、パブリッククラウド、プライベートクラウド、マネージドサービスを、堅牢なネットワークとともに提供できる。グローバルで所有するデータセンターは60ヶ所以上あり、クラウドのサービスはIaaSを中心として、グローバルでは、Cloud Foundry ベースの PaaS や ビッグデータのサービスやディザスタリカバリーなど上位のサービスも提供する。米国3位のネットワークベンダーでもあり、コロケーションサービスなども提供していることから、日本のNTTグループや、米Equinixに近いクラウドプロバイダーだと考えられる。特徴的なのは、得意とするネットワークを含むプライベートクラウドとセルフサービス型のパブリック・クラウドを組み合わせられること、さらにコロケーションのスペースに自社で所有するITインフラを運用できる柔軟性である。

CenturyLink Cloud のビデオ

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URL  https://www.centurylink.co.jp
2016年9月21日 株式会社クラウディット 中井雅也

機能

クラウドサービスとしては、パブリックおよびプライベートのIaaSとして、仮想マシン、ブロックストレージ、オブジェクトストレージ、ネットワークを提供する。また、Microsoft Windows Server、Red Hat Enterprise Linux、および、Microsoft IISやApacheなどのWebサーバー、Apache TomcatやMicrosoft Active Directory、ClouderaのHadoop(CDH)、Microsoft SQL Server, MySQLなど データベースのマネージドサービスを提供する。ディザスタリカバリーのサービスも提供する。グローバルでは、Cloud FoundryベースのPaaSも提供しているが、日本での提供については不明である。

使いやすさ

グラフィカルなコンソールを提供する。言語は英語のみ。

マニュアルや書籍など

Webサイトのコンテンツは日本語化されているが、マニュアルや技術的なドキュメントは英語である。

拡張性

コンピューティングにおいては、最大16vCPU、128GBメモリーまで拡張可能。CPUのスケールアップ/ダウンはユーザー定義による自動化も可能。ブロックストレージは最大4TB、20,000IOPSまで拡張可能。10GbpsのTIER間ネットワークを提供する。ロードバランサーによる負荷分散、CDNによるネットワークアクセスの高速化が可能。

可用性

VM上に保存されているデータの保持ポリシーをカスタマイズしてデータバックアップを設定できる。Microsoft SQL Serverのマネージドサービスでは、データのバックアップとAlways On構成によって、MySQLのマネージドサービスでは、データのバックアップとレプリカ構成によって、可用性を向上させることができる。ディザスタリカバリーのサービスによって、オンプレミスかCenturyLinkクラウドの両方または、どちらかのデータおよびプロダクションサーバーの保護ができる。

SLA

99.99%のアップタイムをSLAで規定している。

自動化機能

マネージドサービスにおいてはパッチの適用やバックアップなど管理や運用のタスクを CenturyLink が行う。APIによる自動化が可能。

セキュリティ

堅牢なデータセンターによって物理セキュリティを高めている。ISO27001の認定を取得し、SOC 1/SSAE 16, SOC 2, SOC 3、PCI DSSにも対応。

データセンターの場所

東京を含む世界60ヶ所以上のデータセンターからサービスを提供する。ただしデータセンターの場所によって、利用できるサービスが異なるので、 CenturyLink に確認する必要がある。

実績・シェアなど

グローバルで多くの実績があり、日本国内でも新興のネットサービス企業などで実績がある。

エコシステム

日本国内における販売パートナーは日本センチュリーリンクに確認する必要がある。

価格および支払い方法

参考価格としては、米国のデータセンターで、1vCPU、1GBメモリー、10GBストレージ、無償のLinuxのインスタンスで月額17.4USドル。日本国内における価格や支払い方式は日本センチュリーリンクに確認する必要がある。