クラウド図鑑 Vol.71

概要

Marketo (マルケト) は、2006年に創業し、カリフォルニア州サンマテオに本社を置くマーケティングオートメーション(MA)のクラウドサービスプロバイダーだ。2013年5月には、NASDAQに上場し、2016年の時点で、世界39カ国以上で4500社以上に利用されている。この分野の専業ベンダーとして、およそ10年に渡りサービスを提供してきており、「エンゲージメントマーケティング」、すなわち、顧客との信頼関係を深めるために適切なタイミングで適切なメッセージをそれぞれに合ったチャネルを通して届けるマーケティングプラットフォームとなっている。「2015 Gartner Magic Quadrant for Lead Management」、すなわち、ガートナーのMagic QuadrantのCRMリードマネジメントの分野において4年連続で「リーダー」に選出されており、この分野をリードしているといえる。なお、Marketo は、2016年6月に、17億9000万ドルでプライベートエクイティファンドのVista Equity Partnersに買収された。

Marketoのビデオ

(クリックで再生)

URL   http://jp.marketo.com
2016年8月31日 株式会社クラウディット 中井雅也

機能

ランディングページの制作とフォームによるリード/見込み客の獲得、スコアリング、メール配信、ナーチャリング(育成)、分析など、顧客との関係を構築し深めていくためのマーケティング機能をクラウドから提供する。また、SalesforceなどのCRMと連携することができる。

  • ランディングページ制作、パーソナライズコンテンツの提供
  • 顧客にあわせたコンテンツをレコメンドするプレディレクティブコンテンツ
  • SNS連携
  • モバイルへのプッシュ通知、アクティビティのモニタリング、位置情報連携
  • リード管理、スコアリング、ナーチャリングなど
  • スマートリストとフロー、エンゲージストリーム
  • 顧客の行動を記録するアクティビティログ
  • マーケティングシナリオによるオートメーション
  • A/Bテスト、効果測定
  • メール配信、HTMLメールの作成、配信管理など
  • レポート、ダッシュボード、カスタマージャーニーマップ、ROI分析など
  • CRMとの連携、Salesforceとの双方向の自動同期など

使いやすさ

わかりやすい画面で直感的に操作ができる。画面は日本語化されている。また、他のマーケティングオートメーションのサービスやソフトウェアに共通するが、現代的なデジタルマーケティングの手法や用語を知っている必要がある。

マニュアルや書籍など

Marketoのマニュアル、および、Webサイトの多くのコンテンツやブログが日本語で提供されている。特にeBookと呼ばれる読み物コンテンツが充実している。

拡張性

拡張性に関するアーキテクチャーなどは明らかでないが、大量のアクティビティやイベントの記録、トラッキング、実行を処理することが可能で、1日に数百万件のアクティビティが処理できるように構築されているプラットフォームにより、必要に応じて容易に規模を拡大することができるという。

可用性

複数ロケーションでのミラーリング機能と完全なデータレプリケーション機能を備えたデータセンターを用いており、システムは365日間監視され、故障許容力と障害回復力を考慮して設計されている。ファイアウォール、ロードバランサー、スイッチといったすべてのネットワークデバイスを含め、MarketoのSaaSインフラストラクチャーの各コンポーネントは冗長化されており、また各データセンターで別々のISPへ複数接続を行い、インターネットの接続性を保証。

SLA

SLAの規定は特にない。2016年8月時点で過去6ヶ月平均で99.98%以上のアップタイムを実現している。

自動化機能

MarketoはSaaSのサービスとして提供され、利用者が管理や運用のタスクを意識することはない。アプリケーションの各種のデータにAPIでアクセスできる。

セキュリティ

Equinix のデータセンターの物理セキュリティを踏襲する。リリース前にすべてのコードをテストしてセキュリティの脆弱性を発見し、定期的にMarketoのネットワークとシステムの脆弱性をスキャン。さらにSafe Harbor、SOC2、SSAE 16/SOC1など第三者のセキュリティ認証も取得。

データセンターの場所

Equinix 社の複数データセンターからサービスを提供している。

実績・シェアなど

2016年の時点で、世界39カ国以上で4500社以上に利用されている。国内でも150社以上に導入されている。アンリツ、ヤンマー、オリックス、ローム、楽天、ガリバー、freee、SanSan など業種や企業規模を問わず利用されている。

エコシステム

ユニークなエコシステムを展開しており、グローバルで5万人以上のマーケッターやコンサルタントが参加する「Marketing Nation」のネットワークで知見やノウハウを交換・共有する。国内では、販売パートナーが30社以上あり、また、連携ソリューションを提供する「LaunchPoint」のエコシステムには、グローバルのパートナーが550社以上参加している。

価格および支払い方法

価格体系は公表されていないため、Marketoまたはパートナー各社に問い合わせる必要がある。