クラウド図鑑 Vol.51

本記事にはアップデート版(2017年3月版)があります

2015年5月から開始したクラウド図鑑では、この2016年3月9日の第50号の記事に至るまでに、18社のクラウドプロバイダにアカウントを作成し、約50種類のクラウドサービスに実際に触れてきた。幸いなことに、一部のプロバイダを除き、米国の大手クラウドの多くはトライアルや無料枠のプログラムを用意しており、費用なしでクラウドサービスやAPI、コンソールなどの使い勝手、あるいはドキュメントなどを確認することができる。しかも、多くは、ほぼ即日で使用開始できる
ここで、各社の無償トライアルのプログラムや無料枠について、メモをまとめてみたので、まだご存じでない方は参考にしていただければ幸いである。
なお、この情報は2016年3月時点のものであり、クラウドプロバイダの事情により、変更がある可能性があり、また、無償トライアルの期限や無料枠を超えると予想外の料金請求が行われることもあり得るため、各社の使用条件をご理解の上、自己責任にてお試しいただきたい。
また、予想外の料金請求を避けるために、試用や検証が完了したインスタンスやサービスはこまめに停止することを強くおすすめする。クラウドの原点でもあるが、ほとんどのクラウドサービスは電気やガスと同様に「使わなければ請求されない」からだ。

2016年3月16日 株式会社クラウディット 中井雅也

 

AWSの「無料利用枠」では主要サービスが最大1年、無料で使用可能

 AWSの「無料利用枠」は、AWSに対して新規のお客様を対象としており、AWS の主要クラウドサービスを無料で実際に利用してみることができる。AWS にサインアップした日から 12 か月間使える無料利用枠と、12 か月間の期間終了後にも無料で使える追加サービスが提供されている。 

・最も一般的なAmazon EC2の仮想マシンのサービスでは、「1vCPU、1GBメモリーのt2.microインスタンス(仮想マシン)が月間750時間まで無料枠の範囲で使用できて、サインアップから12ヶ月で有効期限が切れる」といった説明がAWSのサイトに記述されている。これは、簡単にいえば、1vCPU、1GBメモリーの仮想マシンが1日24時間x1年間、無料で利用できる、ということだ。OSは、AmazonのLinux、Red HatのLinux、SUSEのLinux、Windowsが用意されている。なお、t2.microインスタンスのスペックの詳細については割愛するが、常時サーバーに負荷がかかるような使用方法でなければ、軽いWebサーバーや軽いDBサーバーなどの用途で概ね良好に動作するはずである。

・同じく、750時間x12ヶ月の範囲で、Elastic Load Balancing、RDS、ElastiCacheなどが利用可能、ストレージサービスのAmazon S3では5GBの容量など、さまざまなAWSのサービスの無料枠が用意されている。

・さらに、期限なしで、NoSQLのサービスのAmazon DynamoDBで25GBのストレージ容量、AWS Lambdaの1ヶ月100万回のリクエストなどの無料枠がある。

・また、AWSのMarketplaceから、無料枠で利用できるサードパーティのソフトウェアも400種類以上用意されている。

・クレジットカード情報と、AWSアカウントへのサインアップが必要

詳細は「AWSクラウド無料利用枠」のページを参照いただきたい。

https://aws.amazon.com/jp/free/


Google Cloud Platformの「無料トライアル」では最大300ドル、最長60日の範囲で無料のお試しが可能

Google Cloud Platform に含まれる全てのサービスで使える 300 ドル 分のクレジットが提供され、仮想マシン、オートスケールするウェブ アプリ、データベース、オブジェクト ストレージ、DNS サービス、ビッグデータ解析やリアルタイムのクエリ、翻訳や機械学習など、Google Cloud Platform に含まれるサービスを検証できる。無料トライアルは、60 日 が経過した時、または 300 ドル分の利用があった時に終了するためキャンセルなどの手続きは必要ない。

・クレジットカード情報と、トライアルへのサインアップが必要

・また、期限なしで、Google App Engineにおいて1日28インスタンス時間、BigQueryにおいて1TB/月の無料枠がある。

詳細は「Google Cloud Platform 無料トライアル」のページを参照いただきたい。

https://cloud.google.com/free-trial/?hl=ja

 

Microsoft Azureの「無料使用版」では最大20,500円、1ヶ月の範囲で無料のお試しが可能

Azureのサービスで使える 20,500円 のクレジットが提供され、仮想マシン、データベース、Webサイト、Hadoop、Active Directoryなど、Azure に含まれるサービスを検証できる。無料トライアルは、1ヶ月 が経過した時、または 20,500円分の利用があった時に終了するためキャンセルなどの手続きは必要ない。

・クレジットカード情報と、評価版アカウントへのサインアップが必要 

詳細は「1 か月間の無料試用版」のページを参照いただきたい

https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/free-trial/

 

IBM Bluemixの「フリートライアル」はクレジットカードの登録不要で、30日間の無償トライアルが可能。以降もクレジットカードの登録により、多くのサービスを無料枠の範囲で継続使用が可能。

IBM Bluemix のフリートライアルは 30日間無償で提供され、クレジットカード情報も必要なく、Watsonサービスなどを含むBluemixの全機能を試すことができる。無料トライアルは、1ヶ月 が経過した時に終了するためキャンセルなどの手続きは必要ない。

・さらに、30日を過ぎた後も、多くのサービスにはクレジットカード登録により、継続試用のための無料枠が用意されている。

・フリートライアルへのサインアップが必要 

詳細は「フリートライアル」のページを参照いただきたい

http://www.ibm.com/developerworks/jp/bluemix/registration.html

 

IBM SoftLayerの「無料トライアル」は1ヶ月無料で利用できる仮想サーバーインスタンスが提供される。

IBM SoftLayer のフリートライアルは 30日間無償で利用できる仮想サーバーインスタンスが提供される。ただし、同じIBMでもBluemixとは異なりクレジットカード情報が必要だ。また、本人確認の電話が入ることがある。なお、30日を過ぎた後は、サーバーを削除しないと登録したクレジットカードに課金されてしまう。

・クレジットカード情報と、無料トライアルへのサインアップが必要 

詳細は「無料トライアル」のページを参照いただきたい。

http://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/softlayer_freecloud.html

(続く)